『図書館の大魔術師』考察ブログ

~しがないつぶやき【Z:sub】~

【県教委発表】志度・津田・石田の統合は「造田」に

■ 新校舎は「造田」に

香川県教育委員会から、さぬき市内の公立高校の統廃合について、新情報が発表されました。

以下、ニュースの要約です。

 

  • さぬき市内の志度・津田・石田の各公立高校を統合し、学科を複合した新高校を新たに建設
  • 新高校の所在地は「造田地区」
  • 開校は2028年4月を予定

 

東讃地域における公立高校の再編についての議論は、2017年ごろから続いてきました。

当初は東かがわ市三本松高校も含めた4校で議論がされていたようですが、最終的にさぬき市内の3つのみで、ということになりました。個人的な意見ですが、三本松が外れたのは、創立以来120年を超え、いまだ県行政に大きな影響力をもつ大中三高会のOB諸氏が強硬に反対したものと思われます。

 

2019年の報道で、2021年からの10年以内に志度・津田・石田の各高校を統合し、新たな高校を開設することは知られていました。しかし、その校舎の所在地がどこになるか、その時点ではまだ明らかにされていませんでした。現存3校の校舎をそのまま流用する案もあったようですが、今回の発表で、真新しい校舎を「造田」に作ることで決着した模様です。

 

 

■ 地元の人間としての予想

じつはこれについて、筆者は過去に別媒体の記事で予想を書いたことがあります。

この記事の中で筆者は、交通の便や、新校舎建設による敷地の拡張、石田高校の農場の存在を考慮すると、「長尾」あたりになるのではないか、と書いています。今回の発表でその予想がほぼ的中した結果となりました。

 

 

■ 予想の根拠

実際のところ、地元の状況を知っている人間ならば予想は難しくなかったのです。

 

まず、既存の校舎を活用する案では、津田高校が使われることは考えにくい。すでに公立の総合病院もなくなり、人口減少が顕著な地区でしたから、高校もなくなるのは時間の問題だと思われていました。

 

それに、志度も津田も、高校はJR沿線であるということが問題でした。もし志度や津田の校舎を活用するとなると、自動的に石田は廃校となります。すると、残る高校は三本松も含めてすべてJR沿線となってしまい、琴電長尾線沿線の中学生が近場で通える高校がどこにもなくなってしまうのです。

 

じゃァ石田の校舎を使えば農場の心配も含めて問題がなくなるかと思うのですが、ことはそう単純ではないのです。石田高校はJR神前駅が最寄りになりますが、実は距離が2.5kmもあって、正門の目の前まで行くのは大川バスしかない。

 

これからの人口減少に備えて、三木町や高松市からも生徒を呼び込むには、やはり駅の近くである必要があり、さらにそこに、動かすことのできない石田高校の農場までの距離も加味すると、長尾から造田にかけての地域が選ばれるのは、ある種の必然だったのです。

 

新高校の開校は2028年4月が予定されています。

新しい高校は、志度の商業科・工業科、石田の農業科と家政科、津田の普通科を複合した高校になるはずです。地方から高校がなくなっていくのは寂しい限りですが、新たにできる高校が、その地域と生徒諸君にとって有益なものになることを願うばかりです。

 

 

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