『図書館の大魔術師』考察ブログ

~しがないつぶやき【Z:sub】~

エッセー

左手の紙コップ

大学4年の文化祭の日であった。 当時ぼくは、「香川大学ゼミナール連合協議会(通称“法ゼミ連”)専務理事」などという物々しい肩書きが付いており、ある種の学生自治会の代表のようなことをしていた。 組織そのものはすまだまだすこぶる不完全ではあったのだが…

脱ハンコと珍名字

ちかごろ脱ハンコが議論されている。経済的なインパクトや、印章の学術的な意味合いなどはよく分からないが、これについて少しく思うところを書いておこう。 ■ 珍名字にとってのハンコ ぼくの名字は全国で30軒ほど、人数にして100人程度という中途半端に珍し…

ちくしょう! 中から鍵がかかってやがる!

人里離れたところに建つ洋館。何らかの目的で集められた数人の男女。 運悪くその夜は嵐で、ここへの唯一のルートが寸断。全員で朝を待つことに。 そのうち、ちょっとしたいさかいがあり、中の1人が席を立って2階の自室に引き上げる。 ややあって、ふいの雷鳴…

私立入試と道路標識

塾講師にとっての1月は、本格的な受験シーズンの到来を意味する。 高校生なら大学入試センター試験(2021年からは大学入学共通テスト)、中学生は私立高校入試である。香川県において、私立高校の入試は基本的にすべり止めであって、本命は3月の公立入試である…

静電気体質

季節としての冬は嫌いではないのだが、これだけはどうにかならぬものかと毎シーズン頭を悩ませるものがある。それは、静電気。 大学を出て働き始めた頃から、急に静電気が気になりだした。きっと車を運転するようになったからだろう。車を降りてドアを閉めよ…

オーストラリアの魔女

十代のころ、オーストラリアで魔女を見た。 あまりにもな話だったので、当時の友人たちにはついぞ語ることはなかった。しかし、誰に何と言われようと、ぼくにとって譲れない事実である。 あれは魔女だった。 オーストラリアに降り立ったのは2003年、高校2年…

あのときぼくはモスクワにいた。

安倍総理が退陣するそうだ。ニュースを見ていて、ひとつの記憶が筆者の脳裏に去来した。 あらかじめ言っておきますと、このブログでは政権批判や政治評論を載せるつもりはありません。筆者は政治ジャーナリストのような専門家ではないし、筆者がそんなことを…